みなさん。
こんにちは。
いよいよ今年のカレンダーも残り一枚となりました。
本校でも、「師走」という名が示すとおり、(本来の師走の語源は、師匠の僧がお経をあげるために、東西を馳せる月にあるということですが…。)学期末の成績提出、3者面談、生徒会役員の改選…と大変多用な毎日を過ごしています。
そんな中ですが、最近読んだエッセイの中でとても共感でき、かつ示唆に富んだ内容のものがありましたので、今回はそれをみなさんにご紹介させていただきます。
テーマは「人に嫌われる10の法則」です。
1 ネガティブ発言が多い
常に不平不満を言う人の周りには誰も近寄らなくなります。逆に感謝や喜びの表現を忘れない人の周りにいることは誰にとっても心地よいものです。
2 takerである
takerとは、自分の利益ばかり追求する人のことです。例えば一緒に食事しても必ず自分の支払いが少なくなるように計算して行動する、楽な仕事しかやりたがらない、目立って格好良い仕事ばかり選んでする…ような人のことを言います。逆にgiverという人もいます。自分から損な役回りを買ってする、しんどい仕事を進んでする、縁の下の力持ちを常にめざす…そんな人をgiver(与える人)と言います。giverは人に好かれますし、困ったときには誰かが助けてくれるものです。
3 ファビングする
ファビングとは、相手と話しているときにスマホを見たり、テレビを見たりする行為のことです。ファビングしている本人にはそれほど悪気はなくても、この行為は相手に「私にとってあなたはスマホやテレビ以下の興味しかもてない存在なのです。」と伝えていることになります。嫌われて当然の行為ですね。
4 愚痴・他の人の悪口を言う
愚痴や他の人の悪口を言いたいときもあると思いますが、これはとても危険な行為です。
なぜなら、愚痴や他人の悪口を言う人は、その話を聞いている人から全く良い印象を得られないからです。アメリカのある大学の調査によると他人の悪口を聞いている人は、実はその悪口を言われている人より、遙かにその悪口を言っている人を嫌う傾向にあるということです。気を付けましょう。
5 謙遜風自慢を言う
良く中学生が(笑)テスト直前に言う「ぜんぜん勉強してえへんわ。」とかテスト後に言う「90点しか取れへんかったわ。」というアレですね。
6 有力者の知り合いであることを自慢する
7 常に他人と比較する
「あなたはあの人と比べると良い(悪い)」こういう評価は3つの意味で嫌われます。それは相手や周りの人に不快感を与えるからです。
まず、目の前にいる人に対しては、「上から目線で評価されている。」という不快感を与えます。
次に比較されている人に対しては勝手に基準とされているという不快感。
最後に周りでその評価を聞いている人に対しては「自分も陰でそういった(相対的な)評価をされているのではないか。」という不快感です。
他の人を評価するときは絶対的な評価をこころがけるべきです。即ちストレートに「ココが良い。」「ココを改善するともっと良い。」等の評価です。それが言いにくい場合は比較対象を過去の自分にしてみると良いでしょう。「あなたは1年前と比べると見違えるほどココが良くなった。」等の評価方法です。これなら誰も傷つきませんし、評価された方も悪い気は起こりません。
8 お世辞を言う
見え透いたお世辞は心地よいものではありません。人はやはり適正な評価(一般化された評価)を求めるものです。何でもかんでも褒めればいいというものではなく、10のうち7~8は褒め、3~2は注意を与える、もしくは改善方策を示すというのが信頼される人付き合いのためには良いバランスだと言えそうです。また、褒めるときは心底褒めることも大切なポイントです。
9 睡眠不足
睡眠が足りていないとどうしても不愉快そうな顔になります。これもアメリカのとある大学の調査からですが、同じ人が同じ服装、なるべく同じ表情で1日に4時間しか睡眠をとっていないときと1日に8時間眠ったときの写真を撮って、まったく面識のない人に見せ、「どちらの顔の方が好感がもてますか。」と尋ねた結果、70%以上の人が8時間睡眠をとった後の方の顔の写真を選んだという結果があります。人は無意識によく睡眠をとった人の方に好感をもつようです。
10 完璧主義
完璧を求めすぎる人の側にいると疲れます。完璧主義者は自分だけでなく周りの人にも完璧な対応を求め、それができていないと批判や不満を表現することが多いからです。また、完璧を求める人は何をするにも準備を求めますから、実行するまでに時間がかかるといったマイナス面もあります。逆に「とりあえずやってみよう。」という人は、よく失敗します。しかし、一方で失敗から多くのことも学んで行くので上達も早く、また自分の失敗経験もたくさん得ているので他人の失敗にも寛容になることができます。誰も他人の成功体験についてはあまり聞く気になれませんよね。成功談を語る人よりも自分の失敗を面白おかしく語れる人に多くの人は好感をもつようです。
いかがですか?
このエッセイを読みながら、私も来年こそはこの10の法則に当てはまらないようにこころがけて生活したいな…と思ったひとときでした。