【校長室通信】明けましておめでとうございます(1/6)
みなさま
新年明けましておめでとうございます。
旧年中はいろいろな面で大変お世話になり、本当にありがとうございました。
今年も山崎南中学校をどうぞよろしくお願いします。
1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、ということわざにあるように、今日はもう1月6日。明日には、いわゆる「七草がゆ」を迎えます。
今から立春までは、一年で最も寒い時期なのですが、その間にも季節は春に向けてその歩を進めていきます。
植物は、これからゆっくりと芽吹き、早春の雰囲気を漂わせていくのです。
そこで、今回は新年1回目の通信ということで、春の七草について解説してみたいと思います。
私は中学校の理科教諭だったころ、1年生には、入学当初に必ず「春の七草」を暗記させ、また野原に連れ出して「春の七草」の実物を採取させることを授業の導入としていたことがありました。
この「七草がゆ」の文化は、中国から伝わったものです。昔から中国では、1月7日に1年間の無病息災を願うため、7種類の野菜が入った食べ物を食べる文化がありました。一方日本では、年の初めに若菜を摘み、新しい生命力をいただくという「若菜摘み」の文化がありました。平安時代に中国の吸い物を食べる習慣が日本に伝えられ、この「若菜摘み」とが交わり、「七草がゆ」になったと言われています。春の七草にはそれぞれ次のような意味や効能があります。
セリ:「競り勝つ」という意味があり、胃腸の調子を整えて食欲を増進させる効果があります。
ナズナ:「撫でて汚れを除く」という意味があり、利尿作用や解毒作用があります。
ゴギョウ:「仏体」という意味があり、のどの痛みを和らげるなど咳や痰に効果があります。
ハコベラ:「繁栄がはびこる」という意味があり、胃炎などに効果があります。
ホトケノザ:「仏の安座」という意味があり、胃の調子を整えて食欲を増進する効果があります。
スズナ:「神を呼ぶ鈴」という意味があり、胃腸の調子を整え消化を助ける作用があります。
スズシロ:「汚れのない清白」という意味があり、風邪予防の効果があります。
やはり昔から伝わる文化には、相応の意味があるものです。みなさまも「七草がゆ」を召し上がるときには、味とともにその効能も噛みしめて召し上がってみてはいかがでしょうか。