【校長室通信】おだてることは悪いこと?(9/1)
いよいよ9月に入り、カレンダーの上では秋になりました。
一方で 「処暑」という言葉も「立秋」という言葉もまったく相応しくない猛暑が続いていますが、みなさまも十分にご自愛いただき、お身体に気をつけてお過ごしください。
それでも天気予報によると今週中頃からは秋雨前線が活発になり、そこを境に空気が入れ替わって、朝夕は少し涼しさを感じられるようになるとのことですので「小さい秋の到来」を淡く(?)期待したいと思います。
さて、今回は「おだてること」についてある本から新しく知見を得ましたので、ここに紹介させていただきます。
「だめ!やめなさい!いけません!」
私たちは、ついつい子どもに対してこういう「禁止・指示」 の言葉がけをしてしまう傾向があります。
例えば
「もうご飯だからゲームをやめなさい!」
「早く寝なさい!」
でも、これでは子どもたちが見通しをもった生活を送ることは難しくなってしまいます。その場、その場で大人のいうとおりにしておけば叱られなくて済む…という、いわば、しんどいことや邪魔くさいこと、不快なことを避ける生活態度が身についてしまうのです。
結果、大人が子どもの人生に対して消極的な生き方への誘導を行ってしまうことに繋がる危険性があります。
そればかりか、他者に対して依存的になり、自立できず、上手くいかなたったときには周りの人に責任転嫁する癖がついてしまうのです。
では、どうすれば良いのか?
その本では、「補助・支援」型の言葉がけをこころがけましょう、と提案していました。
前述の例でいうと
「あと20分で晩ご飯だから、ゲームをやめるタイミングを考えておいてね。」
「明日は早く起きないといけないから、今日の夜はいつまでに眠るようにすればいいのかな。」
といった具合です。
この言葉がけのポイントは子どもの力で考えさせ、行動させ、結果については親や先生等、周囲の大人が責任をもつことです。そうすると、子どもは失敗を受け入れ、安心して自分の考えや力で行動することにチャレンジするようになります。
「おだてる」という言葉には、現代では「あおる」「そそのかす」といったあまり良くない印象もあるのですが、本来の意味は「肯定的な言葉を使って、相手の気持ちを昂揚させる。」ことであり、「育てる」が転じたもの…という学説もあるそうです。日本では古来から上手く「おだてる」文化が大切にされてきたのかもしれません。
2学期には体育祭・文化祭等たくさんの学校行事が企画されています。
私たち教職員も上手く子どもたちを「おだてて」その成長を促していきたいと思っています。