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【校長室通信】不便さがくれたもの(2/3)

 みなさま。こんにちは。
 まだまだ寒い日が続いていますが、暦の上では立春を過ぎ、春となりました。
 先日、近所の空き地に小さなふきのとうを見つけ、自然の確かな歩みを実感した今日この頃です。
 一方でインフルエンザや新型コロナウイルス感染症の流行も続いていますので、みなさまにおかれましては、充分に健康にご留意なさり、お過ごしいただきますようお願い申し上げます。
 さて、先日、教育に関するコラムを読んでいて、まさにその通りだな、と考えさせられた部分がありましたので、抜粋してみなさまにもご紹介させていただきたいと思います。

 今の子どものおかれている状況は昔と大きく変化しています。いわゆる自然離れ、体験不足が凄まじい早さで進行しています。
 今は、豊かで便利な時代になりました。その一方で、考える習慣やこころで感じる体験が減ったと思います。
 便利というのは言い換えれば、手続きをカットするということです。
 いうまでもなく便利なことは、良いことです。しかし、教育的には、一概に良いとは言えないところがあります。


 真の学びとは、何でしょうか。
 確かに豊かさ、便利さの恩恵にあずかることも大切です。
 コンピューターをうまく使えたり、プリペードカードを使いこなせたりすることも大切です。
 しかし、もう一方ではあえて不便さを味わい、思考を丹念にたどっていくことも大切なことです。
 そうすることにより 感性、そして論理的に考える力が身につきます。

 ノーベル賞を受賞した白川先生は、
 「私は、こどもたちの学力が落ちたとは、思っていない。しかし、好奇心は間違いなくなくなってきている。」
 と言われました。
 一例を挙げると、私たちの世代以上の人は、機械が故障すると分解して何とか自分で直せないか…という工夫をしていました。例えば、時計が故障するとネジを外し、分解をされた経験をおもちの方が中年以上の人の中には多いと思います。すると精巧な歯車がたくさん噛み合い回っていたり、小さなバネが精巧に組み入れられていたり、ととても興味深く、感動的なものでした。
 しかし今、時計を分解してみてもICと電池が入っているだけで、何の感動もありません。

 同じように昔のこどもたちは、川や海でとってきた魚を自分で捌いて食べていました。するとそのとき、浮き袋があり、胃腸があり…、大きな魚の胃袋の中には別の魚が入っていたり…。そういうことに気付いたものです。
 でも今は、魚は刺身で泳いでいると思っている子がいるそうです。

 そのような子どもには本当の生活はないといえるのではないでしょうか。
 本当の生活というのは、いろいろなことに直面し、悩んだり、工夫したり、考えたりする中で紡がれるものです。
 「生活する」とは、考えることと言い換えても過言ではありません。
 こどもが靴の紐が上手く結べないからといってマジックテープで留める、これは良いことなのでしょうか。(以下省略)

 国は、「リアル」と「バーチャル」の調和が進んだ柔軟な社会の実現に資する教育がこれからは大切だ、と述べていますが、私は、これからも特に「リアル」を大切にしていく教育活動を工夫していきたいと思っています。五感やそれを補完する第六感から得る学びこそが「主体的な学び」に繋がると思うからです。

 みなさんは、このコラムを読んでどんなことをお感じになりましたか?


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