【校長室通信】質問の手を挙げたら昇格(7/2)
みなさん。こんにちは。
いよいよ7月に入りました。
じめじめした天気が続き、本当に梅雨らしいですね。
子どもたちも体調不良の子が多く、また先生方のお顔にも疲れの色が見られます。(全員では、ありませんが…かくいう私も今は久しぶりに口内炎が3つもできていて…しゃべりにくい状況です。)
でも、梅雨は悪いことばかりではありません。日本人の肌が美しいのは、この高温多湿な気候のおかげであるとの研究もありますし、(そういえば日本3大美人の地域と言われる、秋田・石川・福岡も日本海側の降雨(雪)量が多いところばかりですね。)色とりどりに咲く紫陽花や闇夜を飛ぶ蛍など、季節ごとの美しさを楽しむこころの余裕ももちたいものです。
さて、先日、ある本を読んでいたら、「質問の手を上げたら昇格」というエッセーが掲載されていました。
とても印象的な内容でしたので、みなさんにもご紹介したいと思います。
Panasonic(旧社名:松下電器)の創業者、松下幸之助さんにまつわる逸話はたくさんありますが、その中に「質問の手をあげたら昇格」というお話があります。
松下さんは、いろいろな場面で社員に対してお話をされてきました。その都度、話の最後に「何か質問はないか?」と必ず尋ねられていたそうです。そして、ぱっと手を挙げて質問をした社員の名前は必ず覚えておいて即昇格させておられたそうです。
まさか、いくら何でも…とお思いかも知れませんが、それにはこういう理由があったそうです。松下さん曰く「わしが『質問ないか?』と言ったときにぱっと反応する社員は問題意識をもっているヤツや。それから、全体の場で質問できるヤツは皆から『ええ格好しい。』と冷やかされるし、勇気もいる。それも踏まえて『質問ないか?』といわれたときに絶好のチャンスが来た!と受け止めて行動で表すことができる、そういう逞しい人材が会社を発展させていくんや。」ということです。
本校においては、過去数年にわたり「社会において必要な基盤となる能力や態度の育成」に取り組んできました。具体的には「聞く力」、「伝える力」、「継続する力」、「正しく判断・選択する力」を生徒に身につけさせる教育です。
これらの資質・能力は、松下幸之助さんのおっしゃった「質問ができるヤツ」と密接な繋がりがあります。
本校ではこれからも、「質問ができる生徒」の育成に職員一丸となって取り組んでいきます。